会計処理細則

 前回お話ししたように、会計処理のルールというのは、みんなのお金を預かっている管理組合のルールの中でも一番大事なものです。しかしながら、ほとんどのマンションにおいてそのルールが曖昧に運用されているのが実態です。

 

管理規約における会計の規定

 まず、マンションにおける会計の原則的なことは、管理規約によって決められています。標準管理規約によると、第7しょうの会計の項目で、次のようなことが規定されています。

• 会計年度を決める。
• 収入は組合員の管理費等、支出は管理組合の業務に限ること。
• 予算を作り、総会の決議を受ける。また、会計は、その予算に基づいて行うこと(予算主義)。
• 会計報告を、総会時に行うこと。
• 管理費等の徴収方法。

しかし、管理規約は憲法のようなもので、大原則しか書いてないので、より具体的な会計処理ルールや運用方法などは、各マンションの実情に合わせて決める必要があります。