スマホユーザーの今後の戦略について
日本では、現状スマホユーザーの9割以上が3大キャリアで実質無料の端末を手に入れて使用しています。
しかし、これらスマホは同じキャリアで2年使うと、実質的に基本料金が値上がりします。
月々サポートがなくなるからなんですが、それと同時に端末の残債もなくなるため、表面的には基本料金は変わりません。ここらへんの実質とかいう話をキャリアが使っているのがややこしいんですよね。
だから、スマホユーザーは端末を手に入れてから少なくとも2年後には、自らの財布を守るため、何らかのアクションを起こす必要があるんですね。
「まだ今の端末が十分使えるから」とか「勿体無い」とか思ってしまったら、キャリアの鴨です。まあ、本当に勿体無いんですが。
最新の機種に変える場合
2年縛りが切れた段階で、出たばかりの最新機種に変えたい場合、同じキャリアで変える場合と、別のキャリアにMNPする場合があります。
いずれにしてもほとんどの人が、また実質0円で端末を2年の割賦で購入することになります。
①同じキャリアで機種変
この場合、上記の基本料金の値上がり分(月サポ)を、端末の最新状態への性能アップという付加価値で埋めることになります。
月サポ = 端末の最新性能アップ
(左辺:損、右辺:得)
②MNPして機種変
この場合、MNPすることで各種のキャッシュバック等を受けることが出来ます。MNPの事務手数料等はかかりますが、CB等の方が多いでしょう。
月サポ = 端末の最新性能アップ + CB等 - 事務手数料
少し前の機種に変える場合
一コ前のモデルの機種などに変える場合は、キャリアの在庫処分のため、MNPキャンペーンで一括0円で機種変出来たりします。さらに最新機種でも数ヶ月たつと、一括0円があったり、さらにCB等が出る場合もあります。
一括0円で購入すると、端末の残債がないので、月サポ分が純粋に基本料金から引かれます。
③MNPで機種変
月サポ = 端末の性能アップ + 月サポ + CB等 - 事務手数料
月サポが両辺で(ほぼ)相殺されるので
事務手数料 = 端末の性能アップ + CB等
小結
2年たって何もアクションを起こさないのは論外として、価値としては①<②又は③でしょう。つまり、2年毎にキャリア間を渡り鳥するのがベストということになります。
そして重要なのは、日本ではiPhoneユーザーの比率が異様に高く、キャリアがアップルにある意味牛耳られていることです。数ある端末の中でもiPhoneが飛び抜けて値段が高い(まあ、性能も良いのですが)ので、キャリアの横並びのスマホの基本料金はiPhoneの高い端末料金を基準に決められています。
ですから、iPhoneユーザーは上記のように2年毎に渡り鳥をするというスタイルが今後も続いていくのでしょう。しかし、Androidユーザーはいずれにしろ3大キャリアと契約すると損をする仕組みになっています。
日本においてiPhone偏重の流れが変わらない限り、Androidユーザーは別の手を考えなければなりません。そう、MVNO等です。
MVNO等 → 脱キャリア・キャリアフリー
iPhoneに拘るユーザーは、simフリーのiPhoneは非常に高いので、MVNOに変えるメリットは薄まってくるかも知れません。また、アップル信者は最新機種に拘る人も多いでしょう。しかし、ドコモのAndroidはそのままでもMVNOで使えますし、中華系の安くて性能の良いsimフリー端末も昨年あたりからかなり増えてきました。
電話もLINE電話や楽天電話等が出てきて、かなり通話する人でもMVNOに変えることで、かなり料金を節約することが出来るようになります。
さらに進んで、WiMax等でキャリア・フリーでも運用できるような人も増えてくるでしょう。
しかし、このあたりはまだ未知数の部分があるもの事実です。
とりあえず、Androidユーザーにおいては、節約のためにどういったアクションを起こすにせよ、何かあったら大手キャリアに戻ってこれるように、それぞれのブラックリストに載らないようにしといたほうが良いかも知れません(笑)。
まとめ
いずれにせよ、いつでもキャリアから離れられる準備をしておくことは必要です。
そのキャリア固有のサービス、特にキャリアメールは使わないで、Gメール等に早めに移行しておきましょう。
でも、うちの職場の連絡先ではほとんどの人がキャリアメールを登録しているんですよね(笑)・・。Gメールで登録しているのはオカヨも含めてみんな変わり者(爆)。