マンシオンに住まふ

マンション生活やその他諸々

マンション生活の「今」をとるか、「先」をとるか

オカヨのマンションに住む住民の一家族が、マンションを売りに出して、出ていくそうです。
どうやら、修繕積立金や駐車場料金の値上げ、それと掃除回数が減ったことが、気に入らなかったようです。

オカヨが、理事長になってから、みんなのために、という気持ちで色々と管理体制を変革しました。
今まで、管理会社に丸投げで、歴代の役員も管理会社から送られてくる書類の封すら開けずに放置、長期修繕計画も立てておらず、管理会社からの修繕提案もそのまま了承し、管理会社の言い値で受注させていたり、とやりたい放題にやられていました。
まあ、管理会社を信用していた、というのもあるかもしれませんが。

オカヨが理事長になったとき、ちょうど大規模修繕の時期で、会計状況を見てみたら酷いものでした。
そこで、管理会社に丸投げしていたものを、徹底的に見直し、エレベーターや機械警備など、個別に見積りをとり、安いところに発注しました。共用部分の清掃も回数を週二回から一回に減らし、シルバーセンターに発注しました。

特に、この清掃回数を減らしたことは、マンションのおばちゃん連中の猛反発をくらい、うちまで押し掛けてくる人もいました。おばちゃんは、清掃関係にものすごくこだわるもんだと実感しました(笑)。掃除くらい自分で出来るだろうと思っているのですが。

長期修繕計画も作成してもらい、修繕積立金や駐車場料金も二倍に値上がりしました。今までが、ある意味、安すぎたのです。

こうしたことに反発する人も、いましたので、勉強会ということで、会計状況などを分かりやすく資料を作って説明しました。役員報酬などありません。
これらは、全部ボランティアです(笑)。
ここで、ほとんどの人は、管理会社から毎月送られてくるバランスシートや収支報告書などの会計書類を読めないんだ、ということを知りました。

そして、近場の工務店に大規模修繕工事を発注し、無事に工事も終わりました。
みんな納得してくれているものだと思っていたのですが、幾人かはまだ納得しておらず、そのうちの一家族は出ていくことになったのです。

マンションに住んでいる家族は、それぞれ事情が異なり、考えていることも違います。マンションの十年後や二十年後のことを考えているオカヨのような家族もいるし、それよりも現在の生活、清掃やサービスを優先する人もいます。
実際。分譲マンションでも、賃貸マンションと同じような感覚で引っ越しを繰り返す人も多いし、そういう人はやはり「今」のサービスが充実していて、管理費や修繕積立金が安いほうが、いいんですよね、、。
オカヨみたいに、引っ越すつもりがない人は、どうしても「先」の負担を考えて、早めに積立金をあげようと思うのですが。

まあ、管理会社としては、そういうところにつけこんでいるんでしょうけど。

とにかく、マンション管理の意思統一は思った以上に難しいなと、思った次第です。みんな、なかなか不満を表面には出さないんですけどね。
まあ、去るものは追わず、です。