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IIJみお光への移行完了

 先日、光回線の工事が完了して、無事フレッツ光からIIJみお光への光回線の転用手続きが終わりました。

 光回線を転用するだけなので、もっとスムーズにいくのかと思っていましたが、うちの場合意外と手間がかかりました。もちろん、工事が不要で非常にスムーズに行く場合もあります。ポイントをまとめておきます。

 

VDSLの場合、工事が必要

 NTTから光回線の光コラボ事業者への提供条件に、光ネクストタイプ(NTT西日本ではフレッツ隼という名称)へ移行すること、というのがあるようです。

 うちのマンションは築15年と古いこともあり、VDSL方式でフレッツ光プレミアムタイプをつかっていました。

 NTTとしては、VDSL方式はメンテナンス費用がかかることもあり、またNTT全体としてもNGNへの切り替えをはかっていることから、光ネクストタイプへの移行を進めているようです。今までも、NTTから再三、光ネクストタイプへの移行を促すお知らせが来ていたのですが、はっきりいって面倒くさいだけで、あまりメリットは感じられませんでした。そういうユーザーが多いのではないでしょうか。

そこでNTTとしては、光コラボへの提供条件として、この光ネクストタイプへの切り替えを加えることで、NGNへの移行をすすめようという狙いのようです。

 

すべてのマンションで、工事が成功するわけではない

 ただし、実際にうちに来た工事業者の人も言っていたのですが、全ての家庭でこの工事が成功するわけでもないようです。

 昔は、光ファイバーが折り曲げにくかったり等で、各戸まで光ファイバーを通すのが難しかったため、途中から既存の電話線を使うVDSLタイプが主流だったわけですが、最近の光ファイバーは進化して、折り曲げがある程度自由に出来るようになって、各戸まで通すことが出来るようになった、という背景があります。

とはいえ、築15年たっているうちのマンションのように、電話線や光ファイバー用の配管がなく、壁の内側を通してあるだけのような場合、実際に工事をやってみないと、うまく光ファイバーが通るかわからない。

実際に申し込みをして、工事業者の人にやってもらったが、光ファイバーが通らなかったという例も多いようです。その場合、光コラボへの転用は認められませんから、今まで通りフレッツ光と契約する、ということになるようです。

 

ユーザーとしてのメリットは微妙

 前にも書いたように、NTTのフレッツ光も最近はかなり値下げされており、光コラボ事業者に切り替えても、値段がそんなに安くなるわけではないです。IIJみお光の場合、同社のSIMを使っている場合、値引きが適用されますが、それでもプロバイダ料金とのトータルで見て、毎月数百円安い程度。さらに、転用手数事務料として、初月に1800円(税抜)かかります。

 速度も、ほとんどのユーザーにはもうこれ以上必要ないレベルです。

 ただ、VDSL端末がなくなったので、回線まわりはCTUとルータの2台のみとなり、以前の3台並んでいた状況からすると、結構すっきりした感じにはなりました(笑)。

 

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ルーター設定の説明がCDの配布のみというのはどうなのか(怒)

 工事が完了した後、ルーターの設定が当然必要となりますが、これは自分自身で行う必要があります。工事業者から渡されたのはCDだけで、これに沿ってやって下さいとのこと。うちのパソコン、CDドライブついてないんですが(怒)。

 工事業者に怒ってもしょうがないので、IIJのホームページ等を調べてみたのですが、なかなかマニュアル設定の説明ページにいきつかない。ホームページの説明にもCD通りにやってくれってどういうことでしょう。

 なんとか、他を検索してルーターの設定は無事終わりました。決して難しい設定ではないんですが、ちゃんとマニュアルで設定する方法も提示して欲しい。最近のパソコン、CDドライブがついていないのも結構あると思うのですが。

 まあ、これはIIJに限った話ではなく、CDのみの配布というのはよくあるパターンではあります。USBメモリの配布とかは、まだコストかかるんですかね。しかし、マニュアルでの設定方法を説明しないのは、メーカーがユーザーのことを信用していないということなんでしょうか?

 

NTTと光コラボ事業者の思惑

 NTTとしては、光コラボ事業者への卸をはじめることによって、停滞していた光回線の契約数のアップを狙うということはもちろん、前述したように光ネクストタイプへの移行を提供条件とすることにより、VDSL等のメンテナンスコストの削減とNGNへの移行をはかりたいというねらいがあると思われます。

 光コラボ事業者としては、光回線としての利幅はかなり低いと思われ、これ自体のうまみはあまりないと思われますが、SIMサービス等とセット割にすることで、ユーザーの囲い込みをはかりたいのでしょう。

 まあ、光回線の場合、SIMサービスと違って、通信速度等で事業者間の違いがあまりないと思われ、価格以外の訴求・差別化が難しい。今後、各事業者は価格以外にどんな手をうってくるのでしょう。