電子マネー・リテラシー
先日、携帯のキャッシュバックをtポイントでもらったこともあり、nanacoポイントやEdyなどのポイントの最近の動向を勉強しました。
色々なポイントが乱立している状態で、それぞれのポイントの連携もよく変わっています。また、これらポイントは他の電子マネーとも連携、あるいは一体化しており、またこれらの電子マネーにチャージするクレジットカードとも、還元ポイントの関係で連携しており、非常にややこしいことになっています。
このあたりの話を、最近ネットで話題となっているポイントの二重、三重取りの話を例にして、まとめてみたいと思います。
上の話は、クレジットカード→nanaco→クオカードと買うことで、ポイントが二重、三重に付いていくという話です。
このポイントが付いていく仕組みを見てみたいと思います。
①現金→クレジットカード
まず、商品を現金でなく、クレジットカード、(ここでは漢方スタイルクラブカード)で購入する場合について見てみます。
現金では、ほぼ100%の商品が買えます。これは当然ですが、現金自体の流通性が良いためで、現金の最大の特長の一つです。
しかし、これをクレジットカード払いに変えると、買える商品がやや限られてきます。特に日本においては、クレジットカードでの決済が先進国の中で低いです。店によっては現金での支払いしかダメというところも多いです。
100円硬貨の現金の価値を100とすると、クレジットカード払いにしただけで98.25に落ちます。それだけ、流通性が減少するからです。
この落ちた1.75を、jデポという還元ポイントで、カード会社が埋め合わせします。
②クレジットカード→nanaco
98.25が97.25に落ちます。
この落ちた分の1を、nanacoポイントといて、埋め合わせをします。
③nanaco→クオカード
nanacoで10000円分のクオカードを買います。
クオカードで買えるものは、さらに限られてきます。流通性は、この時点でかなり下がります。
価値は、97.25から95.55に下がります。
下がった分の1.7%が、あらかじめクオカードに付与されています。
こうして現金からクオカードを電子マネーを介して購入することで、流通性が下がった分の価値の減少を埋め合わせるための別の価値として、最終的に4.45%のポイントをゲットできるわけです。
まとめ
このように、通貨のなんでも買えるという流通性の高さを、徐々に落としていくことで、うまくいけば、お得にポイントをゲットできるわけです。
これは、日本ではまだあまりクレジットカードや電子マネーが普及していないからこそ、還元率やポイントが高く設定されているといえます。
例えば、電子マネーの規格が完全に統一され、どこの店でも使えるようになったら、現金と全く同じ流通性なわけですから、還元ポイントを付与する必要は無いわけです。
ですから、自分の欲しいものは、出来るだけ限定された形での手段で購入した方が、還元ポイントとして、お得に購入出来ます。
飛行機にあまり乗らない一般の人には、どれがお得なんでしょう?